テープ起こし録音機器の事情(2011)

そういえばということで、この1年ご依頼いただく音声媒体の比率を見てみました。ICレコーダーが92%、MDが6%で、DVDやminiDVなどのビデオが1.2%、そしてわずか0.8%弱がカセットテープです。カセットテープはマイクロカセットも含めて年間2~3本ほどでしょうか。かつて全盛であったカセットテープは時代とともにその座を明け渡し、MDに、そして今やテープ起こしもICレコーダーの時代になっています。

ICレコーダーも技術の躍進とともに改良に改良を加え、今ではMDと遜色ないほどに満足できる音声で録音できるようになりました。MDの音声はきれいでしたから、後続のICレコーダーを見る目も自然と厳しくなってしまいますが、当初、物足りなく思われたIC内臓マイクの機能も驚くほど向上し、昨年発売された機種には外付マイクの必要性を感じさせないほど高機能なものもあります。

最近ではICレコーダーの中に「リニアPCM」という機種も見られます。これは全く圧縮することなく録音する構造なので、現状を確実に美しい音で再現することが可能です。圧縮せずにそのまま録音するので、広範囲にわたり美しい音になります。音が美しいなので、音楽の生録向けとして宣伝されているようですが、これはテープ起こし用としても注目しています。小さな声も録り逃すことなく収録できる可能性が高いからです。とはいえ、当然のことながら小さな声にもよりけりです。ささやくような独り言は無理としても、少なくとも通常に話した範囲は聞きやすい録音ができることは確かでしょう。

ただし、このリニアPCMのネックは、容量が大きいことです。60分の録音で軽くCD1枚分ぐらいになる代物ですから、これをインターネット経由で送るには少々手間がかかります。60分の音声で500MB前後にもなりますので、2つか3つに音声分割する作業ができれば、分割してもアップするのに時間はかかるとは思いますが、インターネット経由で送ることはできます。60分の音声をそのまま500MB前後まるごとの状態であれば、メール便や宅急便などでデータを送るという段取りになります。

要は、適宜、使い分けです。何としてもきれいに記録して、音質も問うのであれば、リニアPCMの右に出るものはありません。でも、そこそこの音で、ほぽ文字化できればいいという程度ではあれば、それは普通のICレコーダーも含めての選択肢となります。

リニアPCMについては、
note.gif 「リニアPCMとは何だろう」が参考になると思います。

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