録音・録画の基礎

会議やインタビューなどを手軽に録音する方法を簡単にご紹介します。
ちょっとしたコツをつかみさえすれば、初めての方も難しいことはありません。

テープ起こし用に録音する際に大事なことは、しっかり声をとらえること、雑音が入らないこと。とてもベーシックな2点だけです。

このベーシックな2点を保つために、次の3点をチェックしましょう。

1.録音・録画のモードは高レベルに設定
長時間 < 標準 < 高音質。この順で音質がよくなり、音質がよくなればデータのサイズも大きくなります。長時間録音モードは音を拾う能力が低下しますので、雑音も多くなります。テープ起こし用に録音するときは迷わず高音質で録音しましょう。

長時間録音や標準録音では、小さな声が拾えない、周りのノイズに声がかき消される、同時に複数の人が話すとそれぞれの声を聞き分けられないといったことが起こります。

高音質で録音をすれば、拾える音の範囲が広がりますから、小さな声も拾えることがあり、ノイズに埋もれた声も聞き取ることもできたり、複数の人が同時に話してもそれぞれの声を聞き分けることができたりします。

このように録音モードは原稿の仕上がりを大きく左右します。
これは機種の性能によるところが大きいので、必ずしも高音質モードを選べば音が全部拾えるのかというと、そうとは言いきれませんが、所持している機器で最善の録音状態を望むのなら、高音モードを選択しましょう。高音モードがなければ標準モードで録音しましょう。

カセットテープやマイクロカセットテープでも2倍速や3倍速といったものは、音質が下がり、ノイズも増えます。この場合も倍速ではなく、普通に録音しましょう。やむを得ず倍速で録音するときは、機器の周囲30センチ前後の位置で話すように心がけましょう。

2.収録する場所
周りの雑音まで忠実に録音しますので、なるべく静かなところを選びます。静かな一室が確保できればgoodですが、それができないときは注意が必要です。

3.機器本体とマイクの配置
マイクは内蔵でも外付でも、話者との距離はできるだけ短く、常に一定の距離をキープします。

1対1のインタビューでは、机を間に挟んで向かい、机の上に録音機器を置けば内蔵マイクで十分です。外付マイクは必要ないでしょう。

4人前後のインタビューでは、丸く輪になって座り、その真ん中に録音機器を置きます。機器と話者の距離が1メーターほどであれば内臓マイクだけでも録音可能です。

8人前後となると、内蔵マイクだけでは頼りないので、外付マイクを用意したほうが賢明です。このときも先ほどと同様、マイクを囲むように座ります。教室の座席のように、黒板に向かってみんなが座るときは、話者が必ず外付マイクを持って話します。定位置に置いただけですべての音声を拾うのは難しいでしょう。

10人以上の録音で外付マイクを用意できないときは、録音機器2台を用意してセッティングの工夫でカバーします。話者たちは楕円型に座り、どの話者からも内蔵マイクとの距離が等しくなるように、楕円内の2点に機器を置きます。一方の機器からは遠くて聞き取りづらい音声は、もう1台がフォローしてくれます。文字起こしHINAでは、この2カ所の音声を合体して原稿を作成します。

さて、用意ができたら試し録音を行ってみましょう。
機器は動いていますか。
電池や充電は足りそうですか。
普通の大きさで話して、声はしっかり入っていますか。

※人数が少ない場合でも万一のトラブルに備えて、録音機器を2台用意して同時に録音するとよいでしょう。

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